猫の知能
猫の知能は人間の2~3歳児程度と言われます。
ピアジェの発達段階
根拠は「ピアジェの発達段階」なるものを参考にしているようですが、
ほとんど研究は進んでいないそうです。news.mynavi.jp
犬は従順で、研究対象になり易いと思いますが、猫は気分が乗らないと何もやりませんからね。
研究が進まないのも解る気がします。
「ピアジェの発達段階」というのはもちろん、
人間の認知機能の発達段階を研究したものですが、
その発達過程に猫の行動パターンを重ねて判断しているのですね。
興味がある方は調べてみて下さい、
難しい表現も有りますが、納得する箇所も多く面白いですよ。
たとえば、私がブログ “晴明とおもちゃ” で書いた晴明の行動。
おもちゃ箱の前で、箱に向かって「みゃあ~」と一鳴き
振り返って私を見つめる行動を繰り返す、等と言うのは、
「ピアジェの発達段階」で言う所の感覚-運動期の第5段階に相当し、
人間では2歳近くにならないとできないそうです。
www.chiikunote.com
随分前からやっている気がするけどなあ。
2歳児よりも進んでいる
飼い主さんの感覚ではもっと進んでいると考える方もいらっしゃるようですが、
人間の2歳児に出来て猫に出来ない事は多くありますし、逆もあると思います。
特に、
猫が人間よりも進んでいる所と言うのは、
知能というよりも本能の部分ではないかと思います。
晴明君、因数分解にチャレンジ!!
やっぱり本能
生きるためには食べなければいけない。
そのためには獲物を捕まえなければならない。
よし!どうやって獲物を捕まえよう!!
欲しい物を捕まえるのに、
わざと無視をして注意を逸らしたり、
遠回りをして獲物に近づく。
こんな芸当は人間の2歳児にはできないと思います。
普段、
晴明と遊んでいても感じますが、
特に考えているわけではなく、
生きるための本能として、
生まれた時から備わっている能力なのでしょうね。
生まれたばかりの動物の赤ちゃんが,
直ぐに立ち上がって、
お母さんのおっぱいを飲みに行く姿を見ていると、
いつもすごいなあと感心させられますが、同じ事かな。
デビルマン
本能と言えば、思い出したことが有ります。
子供のころ、夜道がとても怖かった記憶はありませんか。
私が育ったのは田舎ですから、当然街灯も無く真っ暗、誰かが後ろから襲ってくるのではないかと、恐ろしくて仕方が有りませんでした。
この恐怖心の原因を、しばらくしてある本の中から見つけ、納得しました。
その天敵の危険な記憶が、本能の中に恐怖心としてわずかに残っており、純粋な子供のころには暗闇に恐怖を感じるが、大人になってくるとその記憶が薄れ、平気になるそうです。」(デビルマン:by永井豪)
へ~ なるほど。
本気で納得しました。(昔は純粋だったんです。お恥ずかしい…)
LEDポインターがお気に入り
我が家の晴明君、最近LEDポインターが超~ お気に入りです。
調子に乗って遊んでいるとすぐに飽きるので、
1日数分間、2~3回程相手をしてやります。
LEDポインターを入れている引き出しを爪でガリガリ、
振り返って、
みゃあ~
「遊んでくれ!」の合図です。
相手をするまでしばらくやってます。
LEDポインターを出してそのまま床に置くと、手でちょっかいを出したり、紐をかじったりしていますがさほど興味を示しません。
私の目を見つめて、再度、
みゃあ~
LEDポインター + 私 = 赤い点
これを理解しています。
私だけでも、LEDポインターだけでも赤い点が出現しない事を学習しています。
猫は赤色を認識するのが苦手で、LEDポインターの赤は黄色っぽく見えているそうです。色が気に入っているわけではなく、おそらく動きに反応しているのでしょうね。虫? とでもと思っているのでしょうか。
大型猫は興味が無い?
ちなみに、大型の猫種の動物(ライオンやチーター)はあまり反応しないそうです。実験結果の記事はこちら。
marandr.com
晴明君には虫=餌でも、ライオンにとっては虫=ゴミ?
LEDポインターの欠点として、捕まえた実感が無いため「猫は満足感が得られず、ストレスになる」そうですから、後から実態のあるおもちゃで遊んでやることをお勧めします。
*LEDポインターは安全と言われていますが、くれぐれも猫の目に直接当てないように注意してください。
遊んでいる途中でスイッチを切ると、
私を振り返り、じっと見つめて、みゃあ~
「おい、終わりかよ!」
晴明君、さすがです。
今朝は私の書斎(すみません、見栄を張ってみました)まで
呼びに来ています。
「遊んでやるから、こっちへ来いよ!」
結論
結局、猫の知能を人間に当てはめて考えてもあまり意味がありませんし、
犬より頭が良いとか悪いとか考えても仕方が有りません。
チョットした仕草や鳴き方甘え方を見ていると飽きませんよね。
高い所から飛び降りたり、
音も無くテーブルの上に上がる様子を見ていると感心させられます。
ときどき「こいつ利口だなあ」なんて感じる事も有ります。
いろいろな発見が有って、
日々、癒されながら一緒に居られるだけで十分だと思いませんか。
猫の「行動心理学」については、京都大学の藤田和生教授と、猫研究チーム「CAMP-NYAN」が大変ユニークな研究をされてます。
本ブログでは紹介できませんが、是非調べてみて下さい。
本当に勉強になり、新しい発見があると思います。
気が付くと乗っかってなかなか降りてきません。
晴明君、いいんです。好きなように使ってやってください。