猫を飼っていて一番驚かされるのは、運動能力ではないでしょうか。
おそらく飼い主全員、異論の無い所だと思います。
バランス感覚、瞬発力、ジャンプ力、柔軟性…
どれを見ても素晴らしいのですが、
特に、「ジャンプ力」について気付いた事があります。
はじめに
我が家の玄関には、飛び出し防止用に90cmのべービーガードを設置しています。
晴明はよくガードの前でたたずんでいて、出かける家族を見送ってくれます。
本気を出していないだけなのか、ガードと玄関扉の間には興味が無いのかは判りませんが、飛び出した(飛び越えた)事はありません。
台所の入り口にある70cmのベビーゲートも、飛び越えたことはないですね。
猫のジャンプ力
猫は通常、自分の体の5~6倍の高さを飛び上がる事が出来るそうで、
2m越えも珍しくないそうです。
という事は….
人間の赤ちゃん用のベビーガードなんて、簡単に飛び超えられるわけです。
恐らく視覚効果だけで、ほとんど抑止力にはなっていないと思いますが、
外へは飛び出そうとしない!
晴明はいい子なんです。本当に…
感心する事
壁を駆け上がるような動きをするときは、
前脚と後ろ脚で思い切り壁を引っ掻いていると思います.
興味が有るのは,
高さ1mのテーブルや1m50cmのテレビボードに飛び上がるときです。
音も無く飛び上がっていますが、
よ~く見ていると…
人間が跳び箱を飛ぶように、先に前脚をついてから体を引っ張り上げているわけではなく、前脚と後ろ脚ほぼ同時にテーブルやテレビボードの上に付いています。
(前脚の方が少しだけ早く付いているかな)
後ろ脚の力だけでジャンプしているのですね。
つまり、垂直飛びで1m以上をジャンプしている事になります。
実際には後ろ脚の力だけではなく、柔らかい関節や背骨のバネも関係しているそうですが、
すごい筋力だと思いませんか。
もう一つ感心させられるのが「距離感」
50cm、100cm、150cm 下から高さを見極めて飛び上がっているように見えます。
何かに飛び移るときも同じです。
かなり慎重に距離感を計って飛びついています。
生まれながらの能力だと思いますが、本当に感心させられます。
以前、YouTube の動画で、距離感を間違えて失敗する猫の姿を見たことが有ります。
たまにはそういう事も有るみたいです。
人間も中々侮れません。
現在の垂直飛びでのギネス記録はマイケル・ウィルソンさんの129cm。
垂直跳びから目の前に置かれた物に飛び乗る「ボックスジャンプ」と呼ばれる競技では、160cm以上の世界記録をもつ男(エヴァン・アンガー)がいます。
1900年、04年、06年、08年のオリンピックの「立ち高跳び」で金メダルを取った陸上競技の天才レイ・ユーリーは、かつて65インチ(約165cm)の高さのバーを跳んだ記録が有るそうです。
ちなみに、マイケル・ジョーダン(NBA:バスケット)の記録は122cmだそうです。
人間の方がすごいじゃないか!と言われそうですが、
体長が30cmの猫が150cm飛び上がるのと、身長180cmの人間が160cm飛び上がるのとではチョット違うと思います。
体長の5倍、9mをジャンプできる人間はいません。
猫パンチも中々ですが、猫キックで蹴られると痛いですよね。
お腹の上からジャンプされてもかなりの衝撃が有ります。
猫の木登り
狭い家の中では見る事は出来ませんが、猫は木登りも得意だそうです。
その様子は、家の中のキャットタワーでは感じる事が出来ません。
木登りの際には、後ろ脚で思い切りジャンプして飛びつき、
後ろ脚と前脚で引っ掻きながら登って行きます。
子供の頃、犬がブロック塀の上に居るのを見た覚えが有りますが、
本来、犬は木登りが出来ないそうです。
猫と犬の違い
猫と比較されることが多い犬ですが、犬は木に登れません。
実は、これには鎖骨が関係しています。犬には鎖骨がないのです。鎖骨は腕を内転、つまりハグするときの動きを可能にしています。そしてこれは木登りに必要な動きであるため、鎖骨がない動物は木に登れないと考えらえています。一方、猫は退化して小さいものの、鎖骨があります。そのため腕を内転して木に登ることができます。
【獣医師が解説!】猫の身体の特徴を知ろう「身体能力編」
「もっと ちゃんと ペット」より引用 2017.07.31
木登りするには鎖骨が重要なのですね。
目からうろこの情報です...
猫はハグが出来ますが、犬にはできないという事ですが、
犬が抱き付いているように見えるのは、手を載せているだけなのですね。
猫パンチはストレートだけでなく、
フック(横からパンチが来る)があるのも鎖骨が有るおかげだそうです。
なるほど…
最後に
犬と猫を比べても仕方が有りませんが、なかなか面白いと思います。
こんなに素晴らしい身体能力を持つ猫ですから、
狭い家の中でも、思いっきり遊ばせたいと思いますよね。
特に、上下運動が大切なのは良くわかりますが...
晴明君、出来るだけ努力させて頂きますけど、カーテンレールカバーの上やタンスの上から、肩やお腹の上にジャンプしてくるのは、ほどほどにしてください。
家の中を走り回るのは良いですけど、飛び回るのは控えましょう
元気なのは、とってもとっても嬉しいんですけどね…
少しで良いですから、召使たちの事を気遣って下さい。