晴明!何か見えているの?時々、天井をじっと眺めているわが愛猫、
ロシアンブルーの晴明君
私たちには何も見えないけど、君には何か見えているのかな?
幽霊???
なんて事は無いよね
マンションで猫を飼っていると、多くの飼い主の方が経験していると思います。
どうやら、何か見えているわけではなく、
壁の中の配水管を流れる水の音や、
上階の生活音などに反応しているらしい。
猫は嗅覚以上に聴覚が優れていると聞いたことが有ります。
そこで、前回の嗅覚に引き続き、今回は猫の聴力について調査!
猫の聴力は人の4倍優れている?
またまた出ました、人との比較表現!
嗅覚は人間の10万倍と言われていますが、10万倍においを強く感じるわけではなく、
人間が感じる限界の、10万分の1に薄めても判別できることを書きました。
www.jade-seimei.com
聴力についても同じ疑問…
人よりも4倍うるさく聞こえるの?
いつもテレビの音が聞こえるリビングから離れないけど、我慢しているのかな?
猫の耳の仕組み
大変詳しく説明されていますので、ぜひこちらの記事をご覧ください。
解剖学的構造から聴力について、
今回のブログでもずいぶん参考にさせていただきました。
音の可聴域
可聴域(音の聞こえる範囲)
○ 猫:25~75,000 Hz (ヘルツ)
○ 人:20~20,000 Hz
○ 犬:40~65,000 Hz
猫は高音域に対する感度が優れており、
実験では100,000 Hzという、とてつもない高音でも脳内に反応電位が見られるそうです。
実際に音として認識されているかどうかは、定かではないそうですけどね。
音の聞こえる範囲が人間や犬よりも優れているという事で、
音が大きく聞こえているわけではなさそうです。
可聴域の違いを人と比較して表現しているようですね。
聴力が4倍優れているという表現が正しいかどうかは疑問ですが、
可聴域が人の4倍以上あるのは事実!
実際には、
音の聞こえ方には可聴域(Hz)だけではなく、音圧レベル(dB)も関係してきます。
人のグラフを見ると、それぞれの周波数の青の線よりも弱いdBと、20,000 Hz以上の音域は聞き取る事が出来ないという事です。
また、「1,000 Hzより下の音域では、人の方が弱い音圧レベルで反応している」と理解出来そうです。
すごいのは猫の聴力です。
1,000 Hzから40,000 Hzあたりの音域では、かなり弱い音圧レベルでも認識できており、
10,000 Hz前後ではマイナスdBで反応しています。
マイナスdB? 0dBが無音じゃないの?
小学生でも分かるデシベル(dB)の話より抜粋して引用
音圧レベルを表すdBは入力(基準値)と出力の比を対数で表したもので、
基準値との比が2倍なら+6dBとなるし、半分なら-6dBとなります。
人を基準にする限り、0dBを下回っている音圧レベルは問題にされないですが、
それは音圧がゼロ(無音)であることを意味するものではなく、
マイクを選べば拾うことも出来るし、動物種によっては聴こえる事もあります。
猫の可聴域は高音域が広いのが特徴です。
それは猫の獲物であるネズミなどの小動物を捕まえるためと考えられます。
ネズミなどの小動物は人には聞こえない20,000 Hz以上の高周波の音(超音波)でコミュニケーションをとる生き物。
猫の耳はネズミが発する音をとらえやすいようにできているのです。
周波数表
人間の男性の会話は300~500 Hz、女性は400~700 Hz、歌を歌っていても通常は100~900 Hz程です。
この範囲では人間の方が低い音圧レベルで反応できることを考えると、
私たちの通常会話はうるさく聞こえる事は無いという事だと思います。
猫が聞き取りやすい音は、強さ20dB、周波数が250~35,000 Hz 近辺だそうです。
怒鳴り声などの大きな音については人間と同じく不快だと思いますし、
やはり、私のイビキはかなりの騒音だと思います。
私の布団の中には絶対に入ってきませんので。
反省...
金属を固い床に落とした時など、
急に高い音が発せられると人間以上に驚いてしまうのも理解できます。
高音域ではず~っと低い音圧レベルで反応できますからね…
もう一つの能力
*このセクションは”みんなのペットライフ””より抜粋して引用しています
猫がネズミなど獲物の音をキャッチするのは高周波だけではありません。
音がどこから聞こえるかを特定する能力を音源定位能力といいますが、
猫は低周波の聞き取りにおいてはこの能力を使って音源の位置を特定しています。
猫の左右の耳に届く音には、ごくわずかな時間のずれがあり、
その時間差を脳が分析して音源の位置を割り出しているそうです。
猫の音源定位能力は、人と比較した場合は諸説あり、人の方に分があるともいわれていますが、犬との比較においては猫のほうが優れているようです。
猫の耳介は12以上ともいわれる多数の筋肉によって、
さまざまな方向に耳を向けることができます。
耳の向きを真後ろに180度回転させたり、左右の耳を別々に動かすこともできます。
自由自在な器用さで、音源の方向をレーダーのように探ることができているのです。
見ていると、確かに耳は左右別々に動いており、音のする方向に向けています。
猫は音程の聞き分け能力も優れており、
低周波では1音に1/2程度の差を聞き分けることができますが、
高周波数だと、1音で1/5~1/10程度の微小な音程の違いも聞き分けることができるそうです。
猫の能力、恐るべし!
ネズミ駆除の超音波発生装置:
ネズミ駆除の方法のひとつに、超音波を発生させる装置を用いたものがあります。ネズミにとって耐え難い音域の超音波を発することで、ネズミを追い払う仕組みです。人間の限界可聴域は23kHzといわれています。超音波の定義は20kHz(キロヘルツ)を超える、人間に聞こえない音です。そして、ネズミの聞きやすい超音波周波数は20~50kHzといわれているのです。
超音波を発生させることでネズミは警戒するものの、すぐに逃げ出すというわけではありません。実験によると、20kHzと28kHzの2種類を140dB(デジベル)で照射することで、ネズミは苦しんで餌を食べなくなる個体が見つかるという報告があります。全く無視するネズミも居るみたいですけど、140dBは結構うるさいと思います。
モスキート音をご存知ですか?
7,000Hzは全年代に聞こえ、8,000~9,000Hzは60代の人に聞こえ、10,000~11,000Hzの音は50代の人でも聞こえ、12,000~14,000Hzの範囲の音が聞えればあなたは40代、15,000Hzの音が聞こえれば30代の人で、20代後半の人なら16,000Hzでも聞こえ、18~24歳という若い世代の人は17,000~18,000Hzの範囲の音でも聞くことができて、19,000~20,000Hzという高い周波数になると13~17歳のティーンエイジャーの若者しか聞くことができないようです。
日本の科学と技術:モスキート音で年齢がバレる!高周波音の聴力テストがあなたの年齢を判定より引用
この装置、近くの駅の改札に設置されています。(されているそうです)
娘達は不快らしく、改札近くの待ち合わせを嫌がりますが、私には全く聞こえません。
耳は嘘をつきません。
やっぱり、年のせいかなあ…
ところが、私の奥様には聞こえるそうです。
決して20代ではありません。
見栄張って聞こえるふりしてないか?
猫は17,000前後のモスキート音が嫌いで、猫避機器にも使われています。
モスキート音を試してみたい方はどうぞ
scienceandtechnology.jp
モスキート音を確認する時には、くれぐれもボリュームを上げ過ぎないようにしてください。聞こえていなくても、音は出ています。電車内などの混雑している場所で試験をすると、周囲に不快感を与える事が有ります。トラブルの基になりますのでお気を付け下さい。
最後に
音の事を調べていると、猫や人の可聴域や音圧、モスキート音などの報告数値に違いが有る事がわかりました。
今回記載したデータは私が調べた範囲での情報であり、絶対的な数値では有りません。
「猫の聴力」については大変多くの情報が記事になっており、参考資料として使用させて頂きました。この場でお礼申し上げます。
また、情報の性質上、引用箇所が多くなっている事についてはご理解をお願いします。