最近、何かと話題になるAI(Artificial Intelligence)、人工知能です。
その実力は、囲碁でプロ棋士を打ち負かすだけでなく、自動運転や自動翻訳、顔認証システムなど、その活躍の範囲はどんどん広がっています。
医療の分野では、すでに内視鏡画像診断支援ソフトウェア(EndoBRAIN®)が、高度管理医療機器として承認されています。
www.olympus.co.jp
臨床性能試験では専門医に匹敵する正診率98%、感度97%の精度で腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープを識別し、非専門医の正診率を上回っていました。
OLYMPUS ニュースリリース(2019年2月25日)より抜粋して引用
猫とAI
AIについて調べていると、
「猫」が引き合いに出されて記載されている記事が多い事に気付きます。
Googleで「猫 AI」で検索すると8,900万件ヒットし、「犬 AI」の3,360万件よりも圧倒的に多くなっています。(平成31年4月3日)
「犬」は犬型ロボットに関する記事が優先的にヒットしますが、「猫」はバラエティーに富んでおり、興味深い内容も多い気がします。
2012年にAIの歴史が動いた!
ついに猫認識に成功した「Googleの猫」
diamond.jp
少し古い情報の記事ですが、AIにとって画期的な出来事の様です。
AIにYouTubeの動画を1週間見せつづけたところ、猫がどういうものかを学習し、猫を認識できるようになったそうです。
記事を読んでいても良く理解できず、どれほどすごい事なのかが分かりません。
どの記事も、わかり易く書かれているのだと思いますけど...
一つ一つの単語の意味が分からないのですから、文章全体が理解できるはずもありません。結局、最初から勉強です。お恥ずかしい...
私と同じ悩みからスタートして書かれている記事です。
zellij.hatenablog.com
どうですか…
理解できましたでしょうか?
インターネットだけでも随分と勉強できますので、
興味がありましたら頑張ってください。
もっと身近にAIを実感したいあなたに...
猫に関わるAI活用事例を探していていると、興味深いサービスが有りました。
この猫なに猫?
世界にいる約60種類もの猫の種類を照らし合わせます。純血種の場合は「99.9%」で表示され、雑種だと考えられる場合は、上位5種類の確立を属性とともに表示します。
2018.09.13AI(人工知能)ニュース
猫の判別もできる!ディープラーニングの身近な活用例3つより抜粋して引用
2016年にメタデータ株式会社が開発したこのWebサービスですが、
純血種の猫については99.9%の確率で判別できる!
それもほとんど瞬時!(1秒未満)
面白そうなのでいろいろと試してみました。
純血種を6種類
(画像は全てwikipediaから引用)
中々優秀です。
せっかくなので追加します。
純血種を追加で7種類
(画像は全てwikipediaから引用)
シンガプーラとペルシャは難しいのかなあ?
雑種猫を6種類
「今まで雑種は雑種、とされていた猫の種類の特定も可能となる。」
と記載されている記事も有りましたが...
ホントかなあ…
(画像は写真ACより)
写真の撮り方(顔アップか全体像)でも判定に影響する気がします。
雑種猫ではいろいろな種類の%が表示されていますが、
どのような混血種なのかは判断できないと思います。
楽しむには良いかもしれませんけど…
両親が異なる純血種の場合、
「mix猫」としてペットショップなどで見かける事が有ります。
mixの仔猫
(許可が取れないので、写真の掲載はできません)
*メインクーン ✖ ラガマフィン
NO.1 Turkish Angora : 69.15 %
NO.2 Cymric : 7.26 %
NO.3 alpine lynx cat : 6.69 %
*シャム ✖ ベンガル
NO.1 Oriental cat : 60.89 %
NO.2 abyssinian : 38.61 %
NO.3 Brazilian Shorthair : 0.29 %
何のmixかは判定できていないようですが、
仔猫の写真でも、純血種とは認識していないようです。
さすがです…
他の動物は?
独断で6種類を選びました。
(画像は写真ACより)
いろいろとご意見も有ろうかと思いますが、納得できるところも有ります。
パグは思ったとおりかな、
ゴリラと同じとは思わなかったけど。
マヌルネコはさすがに難しかったようですね。
異なった写真だと違う結果になるかもわかりませんが、
データが無いのかもしれません。
ここまでくると、人間はどう判断されるのか気になりませんか?
やってみました...
人間は?
だれにも迷惑を掛けないように、
私たち家族5人はどのように判定されるのか...
写真(顔面アップ)を撮って試してみました。
*許可が取れないので写真の掲載は出来ません(当然です)
なるほど…
ほとんど純血種の家族ですね。
晴明君のしもべ達です
Scottish Fold : 99.92 % で喜んでいるのを見たら...
仔猫のスコティッシュフォールドは本当に愛らしいけど、
ゴリラも 99.85 % だった事を言えませんでした...
判定不能(猫ではない)が有っても良いのではないかな。
必ず何らかの猫種にあてはめるシステムの様ですから、
猫以外に使用するのはルール違反かもしれないですね。
「この猫なに猫」の発展として「なに猫?マッチング」というサービスも誕生しています。これは2枚の人物の画像が猫にどれだけ似ているか、またそれを猫同士での相性に結びつけて2人の相性を診断するものだそうです。
「なに猫?マッチング」サービスは終了したのかな?
アドレスが消されていました…
その他の面白情報!
色々探していると、興味深い情報が有りましたので紹介します。
適当に描いた図形が「ネコ」へ自動変換される「edges2cats」
gigazine.net
人間が文章を読む映像から、ネコが人間の言葉を話しているかのように表情を動かす映像の生成に成功しました。
【NyanGAN cats】AI技術を活用した、動画生成システム
www.niban.co.jp
最後に
AIがどんどん発展すると未来はどうなるのか...
機械と人間が共存している世界であってほしいと思います。
猫型ロボットのドラえもんは誕生しているでしょうか?
ちなみに...
ドラえもんを「この猫なに猫?」で判定すると
NO.1 Oriental cat : 87.04 %
NO.2 Sphynx cat : 2.76 %
NO.3 Korat : 2.18 %
似てない!
なんて思っていませんか?
よ~く考えてみてください...
そもそも、ドラえもんに似た猫なんて居ませんから...
「この猫なに猫?」APIは、AIを身近に感じる事の出来るWeb API です。
あなたも試してみませんか?
(注)判定された%は絶対的なものではなく、同じ猫種でも写真の撮り方や使用する画像で判定は変わります。大らかな気持ちで活用してください。
大変ユニークな Web API を公開して下さっているメタデータ株式会社にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後の更なる発展を期待しています。
おまけ...
サザエさんに出てくる「たま」は
Oriental cat 55.88%、Cornish Rex 42.3%、Sphynx cat 12.7%、Siamesa 0.33%、Egyptian Mau 0.11% でした。
確か、ワカメちゃんが拾ってきたノラ猫だったはず。
やっぱり、雑種ですね...