「ボーイズラブ」や「おっさんずラブ」と言う言葉を聞いたことが有りますか?
一時期話題になった、男性同士の同性愛をテーマにした小説やテレビドラマです。
“ 猫の恋愛事情 ” についてのブログを書いている中で、「猫にも同性愛はある!」との情報が有りました。
www.jade-seimei.com
ホントかな?
野生動物の生殖行動と言うのは、子孫、種族を残すための本能であり、その目的以外で行われることはないと個人的には思っていました。
人間社会の様に、知能が高く文明が発達すると、価値観にも多様性が現れ、「同性愛」が生まれる事は理解できますが、オス猫の同性愛とは?
はじめに
記事を書くにあたり、交尾行動、同性愛、マウンテイング、機会同性愛を、以下のように定義して記事を進めています。
交尾行動:
発情時期に見られる、異性猫間の生殖行動
同性愛:
同性猫同士が行う交尾様行動(時期は不明)
マウンティング:
発情時期以外にも見られる、対象の上に乗り、腰を上から押し付けてくるような行動
機会同性愛:
メス猫の発情時期に見られる、同性愛とは異なるオス猫同士の交尾様行動
機会同性愛とは、元々異性愛である者が、異性を得られない環境下(軍隊、刑務所、同性のみの学生寮,etc.)で、代償行為として同性を恋愛や性行為の対象に選択することを指す。特に男子校・女子校などにおいて性的指向の未形成期や形成段階期に一時的に同性に惹かれる場合がある。ただし、もともと異性愛者であるため、除隊・釈放・卒業などにより、異性を得られる環境が回復すれば、直ちにこの同性愛傾向は消滅することになる。Wikipedia:機会同性愛より抜粋して引用
本ブログでは「機会同性愛」を、メス猫の発情時期に見られる、同性愛とは異なるオス猫同士の交尾様行動の意味で使用しています。はっきり言って、メス猫に相手にされないオス猫の欲求不満のはけ口行動ですね。
*お願い
専門家ではない、ただの猫好きの記事としてお読みください。
動物の同性愛
自然界において広く見られる。動物の性行動には同じ種の間でさえ様々な形態があり、その行動の動機および含意はまだ十分には理解されていない。
1999年のブルース・ベージミル (Bruce Bagemihl)の研究では、交尾に限られない、同性愛的行動が1500に近い種で観察されることが示されていて、このうち500種については十分な典拠があげられている。なお、本項における「動物」には人間(ヒト)は含まれない。 Wikipedia:動物の同性愛より抜粋して引用
驚きです!
genxy-net.com
決して珍しい現象ではなく、多くの動物たちで確認されているのですね。
猫の交尾様行動について考えてみる
オス猫の交尾様行動については多くの情報があります。
自身の飼い猫の状況について書かれている記事や、目撃情報も有りました。
多くは同性愛として書かれているようですが、結構一般的な事なのかな?
でも、内容をよく読んでみると同性愛とは違い、多くは「マウンティング」ではないかと思いました。
猫の「マウンティング」
猫のマウンティングとは、対象の上に乗り、腰を上から押し付けてくるような行動です。
交尾の時のように後ろから他の猫の上に乗り、首の付け根あたりを上から噛むことで動かないようにして、腰を押し付けます。
発情期のオス猫がメス猫にすることもありますし、オス同士やメス同士でもします。
メス猫がオス猫にすることもあるそうです。
猫のマウンティングは飼い主に対しても行われることが有り、手や足を噛む、腰を押し付けるといった行動になります。
このブログでは交尾行動とマウンティングを「別な行動」として記載しています。
交尾行動との違いは?
交尾行動は発情時期にしか行われませんが、マウンティングは発情に関係なく行われます。
なぜマウンティングするの?
「優位性誇示」と「転位行動」が理由と言われています。
優位性誇示のマウンティングとは?
多頭飼いの猫によく見られるのが、優位を示したい意味のマウンティングです。
なわばりを保持したり、他の猫に自分が優位であることをアピールしたりするためにマウンティング行動を行います。
優位性誇示のマウンティングで見られる行動
室内飼いの猫は、家の中がなわばりとなり、餌の心配はありませんが、多頭飼いの猫は単独で飼われている場合と違い、猫同士のなわばり争いをする場合があります。
心地よい場所を取り合ったりするために、マウンティング行動をすることもあります。
俺様が一番だ!!!
優位性誇示のマウンティングは、優先順位を示す意味のための行動なので、発情期以外でも見られますし、性行動とは関係ありません。
優位な猫が、下位の猫にするものなので、メス猫同士やオス猫同士がすることもあり、猫が飼い主さんにする場合もあります。
転位行動のマウンティングとは?
本来しようとしていた行動が制限されたり、している行動が中断されたりした時にしてしまう、それまでと関係のない行動のことを「転位行動」と言います。
猫は、失敗した時や我慢させられた時、取ろうとした行動ができなかった時などに、関係ない行動をして、気持ちを落ち着かせようとします。
高い所に登ろうとして登れなかったり、遊ぼうとしたのに遊んでもらえなかったり、通ろうとした所を邪魔されて通れなかったりといった場合です。
転位行動のマウンティングで見られる行動とは?
このようにストレスを感じた状況の時に、ふいに毛づくろいを始めたり、あくびをしたりするのが転位行動で、その中にマウンティング行動も入ります。
我が家の晴明君、色々と失敗しますので、この光景は良く見かけます。
要するに 「照れ隠し」ですね!!!
ところで、同性愛は?
専門家によれば、自然界における同性愛の研究は、長い間タブー視されてきたのだそうです。しかし、性は繁殖のみならず、群れの機能を円滑にするという役割もあるために、非常に重要なテーマだと言えます。
例えば、部族単位で生活する動物では、あぶれたオスを満足させたり、オス同士の絆を強化するなど、社会的な機能を果たすことがあるそうです。
なぜ、同性愛はタブー視されるのか?
戦犯の一人はあのダーウィンかもしれないと言われています。
彼は、動物の性衝動は「生殖」を促すようできており、それゆえに必ず異性愛になる、と考えていたようです。
生意気ですが、私も同じように考えていました。
このブログを書いている今でも、野生動物の同性愛には疑問を感じています。
自然界にはかつて専門家が一部の例外として否定してきた同性愛が、それまで考えられていた以上に、普通に存在することが明らかとなりつつある現代の感覚からすると
おじさん! 古いよ!! かもしれません...
野良猫には必ずメスがいるので、オスの愛が同性のオスに向かうのは、普通ありえないことだと思います。
野良猫の世界で見られるオス猫同士の交尾様行動は、
同性愛ではなくあくまでも機会同性愛と解釈するのが妥当ではないでしょうか。
山根 明弘氏は猫に関する書籍を多く書かれています。同性愛に関するの記述も有りますので、興味が有りましたら是非お読みください。
自然界における機会同性愛
種を保存するために生殖行動は必要な行為ですが、保存された種を維持していくためには、欲求のはけ口となる機会同性愛は、自然界に必要で大切な行為ではないかという事です。
同性愛 − 愛 = 機会同性愛 と考えます。
同じネコ科であるライオンには、同性愛が存在するのではないかという説があります。
ライオンは他のオスを排除しようとすることも多いものですが、中にはオスのみで群れを作るオスライオンもいるそうです。
こうした場合は、オスがオスの体にまたがって交尾様行動をすることも報告されており、なぜこのような行動をとるライオンがいるのかは、いまだに明らかになっていません。
真相は?
natgeo.nikkeibp.co.jp
人間の同性愛も複雑だと思いますが、動物の同性愛はもっと奥深いものなのかもしれません。
他の情報
メス猫に相手にされなかったオス猫だけに、機会同性愛が見られるわけでもなさそう。
メスがいてもオスに手を出すとは、
これまでの見解(あくまで個人的な)と違う…
こうなると、猫の同性愛はやっぱり存在するのだろうか?
動物学者で「ネコ博士」として世界的に有名なパウル・ライハウゼン氏は、猫の行動学の中で「猫にもバイセクシャルな性格がある」と述べています。
仮に、オスがオスに対して交尾様行動をしたとして、満足するのだろうか?
交尾様行動と交尾行為は違うと思うのだが…
オオカミは上位のオスが、下位のオスをメス役に見立て、背後から乗りかかって腰を振る。この疑似交尾は、群れで暮らす動物が順位を確認するために行うものといわれている。この行為のとき、上になったオスはメス役の体に性器をこすりつけたり、肛門に挿入したりして射精に至ることもあるという。
ヤッパリ、猫とは違うよなあ...
最後に
このテーマは本当に難しいと思いました。
専門家でもない個人が口を出すテーマでは無いのかもしれませんが、
自然界の動物たちの生態として大変興味深いテーマであり、
学ぶことも多かったように思います。
まだまだ、解らない事が沢山あります。
さらに研究が進むことを期待します。
自然界における生物の営みで、無駄なことは一つも無いと思っています。
進化の過程において自然淘汰される事無く、同性愛と言う行為が存在している事は、
何らかの意味を持っているのだと思います。
残った疑問が一つ!
いろいろと調べたのですが、
メス猫の同性愛については何もわかりませんでした。
猫の世界ではメス猫上位で恋愛が進みます。
ところが、たまに「あぶれるメス猫」も居るらしい。
そうすると...
"ガールズラブ” や ”お姉さまずラブ” も存在するのでしょうか?